(社)長野県建築士事務所協会元会長 |
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三 浦 憲 |
社団法人 長野県建築士設計事務所協会の設立30周年を迎えられましたこと、心からお喜び申し上げます。
昭和50年、県下各地域の建築士事務所の組織が、全県的組織としてスタートし30年、先輩諸兄をはじめ役員並びに会員各位のご精進、ご努力により多大の進展を見ていることは誠に喜びに堪えません。深く敬意と感謝を申し上げます。
なかでも一番の思いでは平成5年9月20日の全国大会長野大会の開催でございます。その2年ほど前に当県での開催が決まり、準備はしてきたものの、前年の石川大会で大会旗の伝達を受けた際、いよいよ来年は本番だなと緊張して受け取ったことを思い出します。
信州の自然豊かな地で行うので、この大会のスローガンを「環境と建築--- 同化・調和・対峙」を揚げ著名な建築家の先生方をお招きしてシンポジウムを開催しようと会員の皆様方の努力により実行することができましたこと大変感謝している所です。
佐野会長をはじめ参加者2000余名の方々に大変喜ばれましたこと、またこの大会を通じ準備から大会まで1人の欠席もなく会員の皆さん方の心がひとつになり、運営できましたこと、大変嬉しく今でも思い出します。残念なのは故 平林元会長と30周年記念式典を共に祝えないのが寂しい限りです。ご冥福をお祈りいたします。
設立30周年を契機として、よりよい建築、よりよいまちづくりのために一層の精進され、社会に貢献できるようお願いする次第であります。
おわりに、会長をはじめ役員の皆様、会員の皆様のご健勝を祈念しお祝いの言葉といたします。
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(社)長野県建築士事務所協会元会長 |
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久保田 高 冬 |
創立30周年記念誌発刊をお祝い敬意を申し上げる。
建築基準法が制行され33年が過ぎた昭和57年、建設大臣より建築審議会に建築基準法・士法等、改善整備に諮問がり、審議会は63年建築士事務所の改善整備など3項目を答申した。この間、59年日事連は業法制定のため政治団体として、日本建築士事務所政経研究会を成立し、
平成元年には自民党衆参議院議員による建築設計振興議員連盟の発足を見た。3年審議会は再開され、そこで日事連は、業法制定を建設省と審議会に要望するが、平成5年の政変により規制緩和の為業法制定は困難と回答あり。しかし、日事連はわずかな望みを求め業法作成を法制局へ更に要請するも業法は士法改正の枠内で納めると情報が入る。
私が日時政研へ関わることになった平成6年、清水達雄参議院議員を代表に法制局・国会に調整を願うが他党との協議が進展せず、8年6月青木目事連副会長と私にて社民党参議院議員会長・村沢牧氏(個人長野県)を訪間し、今国会で法案を成立するよう陳情した。その際、村沢議員より法案の参議院通過には(社)全日本建築士会・
全国建設労働組合総連合の2団体の賛意が必要との助言があり、後日青木副会長とともに、村沢議員の盟友である総連合の執行委員長と、長野で会談を行い、了承を得た。委員長との会談内容を説明するため、村沢議員と社民党国対委員長菅野議員を、再度訪間した際、村沢議員は今国会の法案成立には時間がないので、
参議院で継続審議し来年の通常国会の成立を目指すとの約束をとる。その後、頂いた法案には士法の改正のみで業法の字はない。この要望運動は無為か、前進したのか、自問自答する。法律のできるまでの縮図を記す。『天網(テンモウ)は恢恢(カイカイ)として疎にして失わず』
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