<<目次創立30周年記念誌 2005 
 (社)長野建築士事務所協会 14支部の活動
地域の景観づくり
木曽支部

  当支部も平成6年度より起訴らしい景観造りに向けて、又景観との関わり方を求めて、木曽郡下の国道、県道等主要道路沿いの集落の町並み、 建物の形状、色彩など書先輩方行政からの助言を頂きながら、木曽谷の景観再生の願いを込めて我々事務所協会のメンバーが収集、調査を致しました。
  歴史経過を踏みながら調査に当たった訳ですが、木曽十一宿を中心に木曽川沿いの僅かな平地に、集落が出来  切妻屋根の平入りの建物が木曽川及び道筋に平行に並んで、密集した連続性のある建て方が多く観られました。
  調査区域を総合的に見ると、町並みの中には旧宿場町の鉄砲町といわれる形態が残っているところが多く、屋根の勾配は昔のままで仕上げ材料が板葺きで石置き屋根から現代の建築材料に変わり、 外壁も昔の板張りも残っているが、新旧問わずデザイング等の建材の使用多用され又、昔無かったと思われる大型建築物の存在が目に付き大きくなればなるほど周囲に与える影響は大きくなり環境、景観が大事なものと思われてきました。
  色彩は茶、赤、青と様々でありますが、比較的に最近の新しい建物には景観に配慮された茶系、グレーイッシュカラーに着実にテンポは遅くも移行している地域、建物もあり徐々では景観条例に対する住民の意識の向上の現われではないかと思われます。 建物には木曽らしい歴史的技術、工法が多くありその匠の技はいつまでも継承したいものであります。このような事を基本に置き景観形成に会員が多くの住民に支持されるような仕事や活動ができるよう努力しております。

   年間600万人訪れる木曽地域は、山間地形にあり美しい自然景観と中山道を中心とする歴史資源に恵まれた地域ですが一方で道程がわかりにくいという短所をもっています。 又乱立する野立て看板等が後背の森林景観を阻害していること問題視する住民意見が多く聞かれ、観光資源や施設に誘導する標識や地域を紹介する案内板などの公的な情報提供施設であり 「来訪者の円滑な誘導」を主目的としていますが、「沿道景観の浄化と地域イメージの形成」を目指して計画されました。平成15年には我々事務所協会の努力が実り第6回長野県建築文化賞を頂きました。
  平成14年から木曽福島町において、景観資源の再活性化による観光集客力の強化を目指して町内各地において、景観条例に基づく住民協定の締結に6地区と「まちづくり」に強い関心が寄せられています。
  景観造りのための補助金交付制度を導入するに当たり、建築士事務所協会への協力依頼があり補助金交付制度の骨子概要等素案、各地域の特徴的提案、木曽の歴史的伝統的景観に調和のとれた修景を基本とした建築物の概観の屋根。 屁、外壁、開口部等又それに伴う付帯物の基本的なマニヤル作成等のパンフレット作成に協力し、各戸配布いたしました。
  このような補助金制度に対して、住民の皆様の関心が強く例年通り住宅無料相談を行っていますが、相談件数が増えてきました。補助金の審査、指導検査等支部の交易活動の一環として考えております。
  今後の事務所協会の活動ができるよう努力していきたいと考えています。


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