お知らせInformation
2025.10.28
『第42回住まいのリフォームコンクール』における国土交通大臣賞の受賞について
『第42回住まいのリフォームコンクール』において、当協会会員事務所の作品が国土交通大臣賞を受賞され、表彰式は10月6日(月)に、授賞式は10月11日(土)住生活月間中央イベント合同記念式典(長野ホテル犀北館)/長野県長野市)において実施されました。
※以下、公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターHPから引用
◇◇◇ 『住まいのリフォームコンクール』について ◇◇◇
「公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の主催により、住宅リフォームの普及促進とリフォームの水準向上を図ることを目的として、全国各地で施工された住宅リフォーム事例を募り、優秀な事例について表彰し、これを消費者や事業者に広く紹介するもの。
(1985年度より毎年実施)
現在、上位作品のパネルの巡回展が、次のとおり行われています。
《スケジュール》
・10月20日~11月5日 市ヶ谷駅プロムナードギャラリー(東京メトロ、都営新宿線市ヶ谷駅)
・12月9日~11日 リフォーム&リニューアル建築再生展(東京ビッグサイト)
・2026年2月2日~28日 主婦会館(JR四ッ谷駅)
【受賞作品の紹介】
■ 作品名 漆の里焼きサワラの家
■ 設 計 川島宏一郎建築設計事務所
■ 所在地 長野県塩尻市
■ 設計者のコメント
木曽平沢の重伝建は現在、特定の建物が崩れ、壊されています。それは、気候変動、高齢化、空き家問題等が関わっています。この建物も19号台風の水害で床が落ちていました。それを解決するため “もったいない”をコンセプトに子育てから様々なライフステージの 変化、他の用途に対応した伝統と未来を見据えた200年先の家を造 るため移住し再生しました。製材所で変色し腐りかけたサワラの板 を焼いて再生、リサイクルの材料を積極的使用、薪ストーブ1台での 暖房、太陽熱温水器を設置し他積極的にゼロカーボンを行いました。格子のファサードとし周囲の景観と調和させると共に、延焼を抑え 20分間サッシ焼き落ちない様にしました。構造は長手方向の貫は残し、隣からの影響を受ける短手方向にはMDFのコアとなる部分を設け、新たな基礎、金物、水平剛性をとり火打も増設しました。断熱、庭施工は次世代を担う大工の専門校の実習とし職人育成の場としました。
■ 受賞理由 ※講評は、下記プレゼンボード・プレスリリースを参照
「木曽平沢は重要伝統的建造物群保存地区に選定されながらも、観光客も少なく空き家も増加している。ここに、近年増えている中山道のインバウンド客を含む新たな人々に来てもらい、伝統的な漆器の産地としての魅力を感じてもらえる町として再生するというのが、応募者の強い思いである。今回のリフォームは、この思いを実現していく上での第一段階という位置付けである。
設計姿勢の大元には、応募者が大事にしている「もったいない精神」があり、古い建物を残すこともこの精神に基づく行為であるし、断熱材や設備などにも極力リサイクルの材料を使用している。
耐震性向上、断熱性向上、植栽による日射遮蔽、太陽光熱と太陽光自体の利用の他に、ゼロカーボン化に向けても積極的に取り組んでいる。さらに地元の大工専門学校生の育成の場としても活用。再生後の建物は、街並みの景観向上にも大いに貢献している点を評価された。
■ プレゼンボード https://www.refonet.jp/csm/case/doc/contest_42/01.pdf#page=1
■ 公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センタープレスリリース Release251006
※写真提供:公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター






